1972年式 コロナ1700SL(RT84-S) 主要諸元

新車時価格 73.3万円

≪名車RT40系コロナの陰に隠れ、3年6ヶ月で生産を終えたRT80系コロナとは≫

 昭和39年発売以来5年半にわたって生産され、大ヒットしたRT40型にかわって、70年代初頭、昭和45年には、RT80型としてフルモデルチェンジされた。
 新型車RT80は旧型車RT40の優れた一般性能、耐久性、信頼性、快適性のすべてをベースにして、その後の新技術を取り入れ、中級ファミリーセダンとしての必要性を十分に満たし、スタイルを一新して登場した。その主たる企画目標は、
(1) ファミリーカーとしてあらゆる人にとって扱いやすい快適な車とする
(2) 信頼性、耐久性の高い車にする
(3) 乗員や歩行者に対して安全である車にする
(4) 高速長距離走行の用途にも適した車とする
(5) エンジン、トランスミッションの組合せは、あらゆるユーザーの要望に応じられる車種構成にするなどである。
 エンジンは、従来の2R装備の1500シリーズのほかに新たに7R装備の1600シリーズを初期より加え、さらに46年には1500cc2R型を1600ccの12R型に、1600cc7R型を1700cc6R型にそれぞれパワーアップし、改良されたRT81型、いわゆるブラボーコロナとして高速走行のための余力を残すようつとめられた。
 RT80型やRT81型ではトランスミッションも3段、4段のギヤミッションのほかに、3速トルコンと、新開発した変速制御をコンピューターによって電子的に行う3速トルコンEATが用意された。スポーティ車には6R-B装備のSL、ディスクブレーキを標準装備として車種を設定、基本車種は17車種とワイドセレクションとして、多様化した要望に応えられるようにされた。

(ナツメ社刊『コロナの整備ハンドブック』より転載)

車両変遷表 車両変遷(写真)

RT84のアルバム

RT84との歩み

古い雑誌から

なつかCM

なつかCM 2

CATALOG

画面の中のコロナ

動画

テールレンズ製作記(製作途上)

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