教習所物語(けん引・大特編)
けん引一種、および大型特殊一種の免許を公認教習所にて取得いたしました。その流れと、教わったポイントをまとめてみたいと思います。
大型二種免許を10回目にして取得することができました。もともとは別に免許マニアというわけではなく、上位免許を受けることで技能向上したい、自分の運転に安心したい、つまり保険のようなつもりでした。
ただ、大型二種が書き込まれた免許証を見ていると、やたらと気になるんですよね、空欄が。バスを運転してみなければバスの運転席からの視点やバスの動き方などもわからなかったわけで、これは相手の立場がわからないということでもあるわけです。相手の動きを読めないということにもつながってくる。これは考えてみると危険なことのように思うわけです。バスの立場は一応わかった(つもり)、だけど車両の中にはトレーラーだってある。これも理解しておいた方が安全ではないだろうか。
まあ、あえて理由をつけるとそのようなことになるわけです。でも、車の性能は飛躍的に向上しているのに交通マナーは悪化の一途をたどっている昨今、ときどき忘れがちな基本に立ち返ることは大切ではないでしょうか。
試験場か教習所か
ご存知のように、運転免許を取る方法は試験場の一発試験と公認教習所を卒業する方法があるわけです。正直なところけっこう悩みました。10回も走れば試験場コースにもずいぶんなれています。この財産を使わないのはもったいないと思ったのです。
しかし、トレーラーなんて乗ったことがありません。「方向変換では逆にハンドルを切るらしい」という程度の認識しかありません。どっちにしても練習しなければ結果は見えています。試験を受けながら、その試験のときの走行を練習として慣れるという方法もあるかもしれませんが、自分の能力からして難しいと思いました。そうすると、試験場受験なら未公認教習所で練習することになります。
もう1つ、時間的な問題もありました。年度末に余っている休暇を消化しようと思うので、それを練習に当てたいと思っていました。年度が変わるとちょっと時間がなくなりそうでした。実質、1ヶ月しかありません。しかも試験場は土日にはやっていない。練習はしたものの、中途半端なままやめなければならなくなる公算が大きいと思われました。
それらのことを考え合わせて、公認教習所に入所するという結論に達しました。予約さえ取れれば8時までやっているので、仕事帰りにも寄れるし、検定も土日にもやっています。そして、ある程度取得までの期間も計算できます。
入所までのいきさつ
調べてみると、けん引をやっている教習所は県内に4ヶ所ありました。その中で仕事帰りに寄ることが可能なところが1ヶ所ありました。早速そこに出向いて話を聞いてみると、「けん引は混んでいて日曜の予約はほとんど取れないが、平日が使えるなら早く取れるだろう」という返事でした。パンフレットをもらい、だいたいの説明を受けて、手続はせずに帰りました。なぜならインターネットで申し込むと割引になるからです。帰宅してから申し込むことにしました。
さて、帰宅してパンフレットを見てみると、大特と同時申込すると割引になると書いてあります。初めは大特の教習を受けるつもりはなかったのですが、割引というのにつられ、また、けん引が取れたら大特の空欄が気になるだろうなと思い、取れるときに取っておこうと思って、2〜3日考えた末、同時申込することにしました。
同時教習について
さて、同時教習について少し説明しておきましょう。たとえば、午前2時間けん引に乗って午後2時間大特に乗れたりしたら時間も節約できていいと思いませんか?
私も初めはそうだと思っていたのです。しかし、説明を聞くとそれはできないとのことでした。数年前まで可能だったそうですが、法律が改正になってできなくなったそうです。同じ日に2種目の教習を受けてしまうと無効になるばかりでなく、教習所も処分されるそうです。日が違えば問題はないのですが、手違いで1日2種目になってしまうことを避けるため、同時申込をしても1種目終わってから次を始めるという取り決めになっているようです。
そうなると、あとから受ける車種は教習期限が不利になるのではないかという疑問もわいてきますが、教習期限は申込日ではなく教習開始日からカウントするので問題ないそうです。ちなみにけん引と大特の教習期限はどちらも3ヶ月です。
私はけん引からスタートしましたが、教習の終わり近くになって混んできて、週1回ぐらいしか予約が取れなくなってしまいました。それでは予定していた期間内に取得できず、諦めなくてはならなくなります。費用がかかる分、試験場受験を諦めるより損失が大きくなってしまいます。そこで「このままでは大特に通えなくなる。けん引の予約を入れていない日に大特を受けたい」と申し入れました。初めは渋っていましたが、「予約が取れないのはこちらの責任もあるので許可します。ただし絶対に同じ日に教習を受けないで下さい」ということになり、時間を有効に使うことができました。
けん引教習記
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