大型二種免許取得記 なぜ大型二種? 大型自動二輪免許が教習所で取得可能になってから、いつか取得したいと思っていました。職場を変わったことにより、契約と契約の間に少し時間に余裕ができるようになりました。それを利用して大型自動二輪免許を取得しました。普通(中型)自動二輪免許を取得して19年、ずいぶん自己流になっていたらしく、大型自動二輪の教習後、バイクの運転がとても安定しました。 二種受験にあたって 大型二種を受けようと思っても、いきなり試験場に行っても受かるわけはないので、とりあえず練習することにしました。県内の二種をやっている教習所の門を叩き、土日を使って練習しました。3週間ほど練習したあたりから同時進行で試験を受けに行きました。また、インターネットで「大型二種」で検索すると、受験記のようなものがいくつか見つかり、それらを参考にしました。 実地試験1回目 なかなか車両に慣れず、練習の進度は遅いものでした。車両感覚が養われておらず、左折に苦労していました。左折、坂道発進、S字、鋭角を練習しただけで試験に臨みました。クランク、方向変換、縦列駐車は練習していません。コースは1コースでした。通称「緑バス」が試験車。3台の試験車の中では一番古いようです。方向変換は最後の方の課題だから、まず、今日の段階でそこまでは行かないだろうけど、クランクは最初の課題です。試験場でまったく初めて走ることになります。一通りインターネットで課題走行の仕方を調べてありますが、頭でわかっているだけでは実行できません。 実地試験2回目 2回目はあいにくの雨でした。前回はギリギリに受付をして47番で、試験は午後になりました。今日も同じような時間の受付でしたが27番で、午前中に順番が回ってきました。雨だとやはり受験者が少ないようです。私は取れる時間が限られているので、天気によって見送るのももったいないし、どっちみちまだ受かる段階ではないだろうし、少しでもコースに慣れておきたかったので、迷わず受験しました。この日までにはとりあえず全課題を練習しました。。 実地試験3回目 2コースで「青バス」でした。これはクラッチがつながるのがかなり手前で、感覚がつかみにくいです。縦列を出たところで左のミラーに目をやると、縁石から20cmぐらいまで寄ってしまっています。縦列の次は変則左折なので、ただでさえ接輪・脱輪の危険が高いところです。仕方なく、少し前に出てハンドルを切るのを遅らせたところ、後輪が離れすぎてしまい、車体が対向車線にかなりはみ出してしまいました。その直後に「ここで試験終わります」という試験官の声。 実地試験4回目 1コースで「新バス」でした。その名の通り新型のバスで、3点式シートベルト装備、ハンドルも一回り小さくて扱いやすく、加速もよく、低速でも車体がブレることもなく安定しています。ただ、他の2車とサイドブレーキの位置が異なり、ダッシュボード下についているので、うっかり何もないフロアに手が行ってしまいます。 実地試験5回目 1コースで「緑バス」。クランクはほぼ抜けられるようになったようです。今回もS字までくることができました。しかし、これが鬼門で、今回も進入で左後輪がつかえてしまい、3回の切り返し。3回目にはまたかなり左に余裕を取ったにもかかわらず右前輪を接輪させてしまいました。S字を出たところで試験中止。 実地試験6回目 2コースで「青バス」。2コースは変則左折があるので、どうも苦手意識が強くなっています。おまけにクラッチの感覚のつかみにくい青バスとの組合せは最悪とも言えます。1コースと新バスの組合せが一番好きです。さて、縦列駐車を終えて、例の変則左折です。今回はコース見学のときに、通常の3Rの交差点のラインを想定してみて、そのポイントで切ってみることにしました(よく考えるとこれでは遅れすぎてしまうのですが)。しかし、後輪は縁石から大きく離れてしまいます。しかし、ここではまだ中止にならず、その先を左折してすぐクランクへ右折進入。このときギヤを落とすのにちょっと手間取ってしまいました。クランクの最初の角で、少し切るのが遅れました。そのため右ミラーがつかえてしまい、切り返します。そのとき「もう少しスムーズにできませんか」と試験官の声。試験中に声をかけられると集中が切れてしまいます。この時点ではもう終わっていたのかもしれませんが・・・。次の角は切り返しなしで通過。「スムーズにもできるじゃないですか」と再び試験官。それに続いて「ここで試験終わりますから、発着点へ戻って下さい」。 実地試験7回目 1コースで「新バス」。最高の組合せでしたが、鋭角を出たところで中止。 実地試験8回目 1コースで「緑バス」。クランクでそれぞれの角で1回ずつ切り返したものの、鋭角まで進み無事通過、と思ったところ、鋭角から出るために左右確認すると、右側に鋭角に入ろうとする青バスがきています。青バスが鋭角手前で減速したところでコースに出ようとすると、何と補助ブレーキが・・・。「来てるでしょ」と試験官。 実地試験9回目 2コースで「新バス」。変則左折は、コース見学のときに背もたれと左縁石が一致したときに全切りすることにしました。しかし、実際にそのポイントにさしかかると、試験官が邪魔になって縁石が見えません。ちょっとポイントが遅れてしまい、大回りになってしまいました。2コースではクランクより先に行ったことがなかったので、初めて左折でクランクを出ました。3R交差点の要領で自分が車線中央にきたときに全切りして無事通過。しかし、鋭角を出たところで「ここで試験終わります」。 実地試験10回目 とうとう10回目です。コースは2コース。試験車両は新バスと青バスが走っています。「新バス早く戻ってこい」と心の中で叫びますが、先に戻ってきたのは青バスでした。「最悪の組合せだな」と思いながら乗り込みます。今日は変則左折を、自分の位置で判断することにしました。停止線を越えて60〜70cmのところで全切りします。そのポイントで右の窓から見える縁石の位置もよく覚えておきました。そのポイントで切ってみると、左ミラーに縁石にそって回る左後輪が写っています。10回目にして何とか変則左折のコツがつかめました。そしてクランクへ。初めの角で1回切り返しました。青バスはややハンドルの切れ角が浅いようです。続く鋭角も進入で左ギリギリに寄せることができました。脱出のとき右後輪がかなり縁石に近づきましたが、何とか通過。左へ出て直接右車線に入り、突き当りを右折します。2コースのここから先は未体験ゾーンです。さらに突き当たったところで左折し、内周を走り、左折で坂道へ。ここで後輪が近づきすぎて、途中でハンドルを戻して逃がします。その結果、かなり右車線にはみ出してしまいました。坂道を降りて右折し、見通しの悪い交差点を通過して、右折で外周に出て、すぐ進路変更して右折。このとき、進路変更で出した合図がカーブで戻ってしまい、右折直前に合図が出ていないことに気づき、あわてて出します。右折したらすぐにS字です。慎重に進入しますが、やはり後輪が引っかかってしまいます。ちょっと接輪してしまったようです。すぐにもとの場所まで戻り、さらに慎重にやり直します。今度は後輪に5cmぐらいの余裕があります。右前輪はミラーではよく見えず、接輪しないことを祈りながら進んでいくと、どうにか進入することができました。ここまでくれば、踏切を越えて外周を走れば完走です。最後の指示速度40km/hと障害物通過をこなして、発着点に戻ります。 合格のポイント 安全確認がポイント 私が思う合格のポイントは、やはり安全確認です。合格したときも接輪をしていますが、きちんと確認をして切り返したのがよかったのだと思います。交差点を通過するときには必ず左右を確認、左折時は必ず巻き込み確認、狭路から出るとき、外周へ出るときはかなり前から確認してスムーズに出る、一時停止場所以外では不必要に止まらずに効率のいい確認をするということです。もちろん、余裕を持って確認をするためには車両や操作に十分に慣れておくことが必要です。慣れていないと、操作にばかり注意が行って確認が遅れることになります。そうすると確認するために不必要に止まるようなことになり、スムーズさが失われます。 コースを歩こう それから、経験上お勧めしたいのは、毎回コースを歩くということです。埼玉県では、開門から8時20分までと、午前の試験終了後から12時45分までコース見学ができます。 メリハリとは よくメリハリということが言われます。要するに速度を出すべきところでは出し、殺すべきところでは殺すということです。例えば、少し先を右左折するような場合、低速ギヤのままトロトロと走っているとメリハリがないと見なされます。距離が短くても少しでも高いギヤにシフトアップし、右左折の際にきちんと減速する、ということをしなければなりません。シフトアップしたものの、すぐブレーキというのはダメです。シフトアップしたら少しでもアクセルを踏まなければなりません。そのためには余裕を持って加速することも大事です。 私の苦手ポイント 大型二種の課題では、クランクを苦手ポイントに挙げる人が多いのですが、右折進入でもあり、私はそれほど苦手意識はありませんでした。速度コントロールとハンドルを切るポイントを間違わなければ通過できます。 |